やってみなくちゃわからない!ホソノ

これまでの大科学実験

実験02 空飛ぶクジラ

空気は温めると軽くなる。全長50mの黒いビニールで作ったクジラ型のバルーンを太陽光で温めて、人を持ち上げることができるか挑戦する。

※番組の配信は2014年3月31日をもって終了しました

コラム今回の実験 「空飛ぶクジラ」

 暖められた空気は膨らんで、上に昇ります。ソーラーバルーンはそれを目で確かめるのにもってこいです。でも、暖かい空気が上に昇ることは、普段の生活でもちょっと気をつけていれば、実感できますよ。

もう春になって暖かくなってきましたが、暖房が入っていたときのことを思い出して下さい。階段を上がっていくと暖かくなっていくのがわかることがあります。もし、急に寒くなったりして部屋に暖房を入れたら、十分に部屋が暖まったところで椅子や机に乗って、天井の近くの空気に触れてみましょう。床に近いところよりも暖かいはずですよ。

お風呂に入るときに、よくかき混ぜないと、上の方が熱くて下はぬるいことがあります。水も空気と同じで、温かい方が上に行きます。

番組では大きなクジラのソーラーバルーンで人を持ち上げましたが、普通の熱気球は球の形が基本です。上と下は決まっていますが、どの方向から見ても左右は同じ形をしています。熱気球は番組の冒頭に出てきましたね。色はとってもカラフルなのに、形はシンプルですね。 「クジラの形のほうがずっと楽しいし、ゾウや恐竜の形があったりしたらワクワクしそうです。なぜ、熱気球は球に近い形だか、わかりますか?

熱気球やソーラーバルーンは風が吹くとその方向に流されていきます。番組中にもありましたが、クジラ型をしていると、横から風を受けたときに回転したりして危険なのです。左右が同じ形をしていれば、回転する危険性はずっと低くなります。また、番組のクジラではしっぽがなかなか膨らまないのに気がつきましたか?

球に近い形をしていれば、バルーンはまんべんなく膨らんでいきます。人を乗せないバルーンならば、いろいろな形にして楽しむのもよいですが、人を乗せるとなると「安全な形」にすることがとても大切です。今回の『大科学実験』では、クジラ型のソーラーバルーンにこだわったスタッフは、安全性を確保するために何度もバルーンを作り直すなどとても苦労したそうですよ。でも、にったりと笑いながら浮かぶクジラ、よかったですよね!

下のページに番組制作ウラ話を書いています。こちらも、ぜひどうぞ!

詫摩雅子/元 日経サイエンス編集部
日経サイエンスブログ

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