やってみなくちゃわからない!ホソノ

これまでの大科学実験

実験09「大追跡!巨大影の7時間」

タワーの影の先端をサイズ8mの足跡で追いかける「巨大影踏み」に挑戦。太陽が動くと、タワーの影はどのように動くだろうか。

※番組の配信は2014年3月31日をもって終了しました

コラム今回の実験 「大追跡!巨大影の7時間」

 番組では最後の1歩が午後4時18分。このときには、ずいぶん日が傾いていました。でも、今日(初回放送日の5月26日)の横浜の日の入りは午後6時47分ですから、午後4時すぎにはもっと日は高かったはず。いつごろ撮影をしたか、わかりますか? よく見ると、葉っぱのない木が映っています。冬なのですね。実は1月27日だったそうです。

 実験レンジャーたちは巨大な足跡を運びながら影を追って、大変そうでした。ですが、この実験、今の季節だともっと大変です。日が沈むのが遅くなりますから、「大追跡! 巨大影の7時間」ではなく「巨大影の8時間半」になります。でもそれだけではありません。

 太陽は日の出とともに南へ向かって斜め上にのぼって、ちょうど南に来たときに一番高くなり、今度は西へ向かって斜め下に降りていって沈みます。カーブのような動きですね。この「一番高い高さ」は季節によって変わります。夏至の日(今年は6月21日)に一番高くなり、冬至の日(今年は12月22日)に最も低くなります。今は撮影した1月よりもずっと夏至に近いですから、太陽はもっと高くまで上ります。そうすると、影は短くなります。沈むときの太陽の高さは同じですから、影の移動する距離は大きくなるのです。

 え? やってみなくちゃわからない? そうですね。もし、横浜マリンタワーの近くにお住まいでしたら、ぜひ、自分の目で確かめてみてください。番組では、午後1時30分の9歩目は海に少し入ったところでした。今の季節、午後1時30分の影はどこにあるでしょう?

 番組では1日の影と太陽の動きを追いましたが、1年を通した追跡も面白そうです。毎日、同じ時間(たとえば正午)に、同じ場所にある同じ物の影がどこに落ちているのかを印を付けていきます。同じ時間で見ると、影は夏には短く、冬には長くなります。実は太陽が1番高くなる時間はだいたい正午ですが、これも毎日、少しずつ変わります。

 では毎日、同じ時刻に同じ場所から、空を見上げて太陽の位置を記録したとしたら、どんな図が描けるでしょう。ちょっと考えてみてください。この太陽の1年の動きを1枚にまとめた写真を「アナレンマ」と言います。どんな図になると思いますか? これをキーワードにして検索してみましょう。予想通りの図でしたか? アナレンマの美しさには、びっくりすると思いますよ。

 下のブログに今回も制作ウラ話を書いています。撮影現場にいた方から、非常に面白いお話を聞けました。ぜひどうぞ。

詫摩雅子/元 日経サイエンス編集部
日経サイエンスブログ

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