やってみなくちゃわからない!ホソノ

これまでの大科学実験

実験17「静電気でお絵かき」

静電気を帯びたものには、軽いものが付着する。この原理を使って、大きな紙に絵を描いてみよう。

コラム今回の実験 「静電気でお絵かき」

 今回のテーマは「静電気」です。

 静電気というと、冬の乾燥(かんそう)している日にドアノブにさわったりすると「パチッ」と来るのを思い出す人がいるかもしれません。あれを「静電気が起きた」などとよく言いますが、正しくは「静電気による放電(ほうでん)が起きた」です。

 たまっていた静電気が一気に放電されると火花を散らして「パチッ」となります。空の雷はまさにこれです。冬に真っ暗な部屋でセーターを脱ぐと、パチパチいいながら小さな火花が見えることがあります。試してみて下さいね。

 放電のパチッはあんまり好きになれないと思いますが、静電気はくっつく力や反発する力を生じさせます。 今年の6月に7年間の旅を終えて帰ってきた小惑星探査機(しょうわくせい・たんさき)「はやぶさ」のイオンエンジンは、静電気の反発する力を利用したものなんですよ。

 くっつく力を利用した身近なものが、大科学実験で登場(とうじょう)したコピー機です。レーザープリンターも同じ原理です。

 1回目の大実験では、トナーがうまくくっつかず、どんな絵が描かれているのかよくわかりませんでした。あれはまったくの予想外だったそうです。

 番組の中で実験レンジャーさんは呆然(ぼうぜん)としていましたが、あれは演技(えんぎ)ではなく、あの場に居合わせただれもが「何で?」と突っ立ってしまったそうです。

 これを救(すく)ってくれたのが、帯電(たいでん)ガン製造会社の技術者さん。撮影の邪魔(じゃま)にならないように、後ろの方で見ていたそうですが、あの時はススッと前に出てきて、「何が起きているか」の原因究明(げんいんきゅうめい)に乗り出して下さったそうです。

 帯電しすぎが原因とわかり、たまりすぎた電気を逃がすためのアルミ箔(はく)をはるなどして解決したわけですが、あれは技術者さんが持っていた物だったそうです(制作チームは後で買って返したそうです…)。

トラブルが起きた時にすばやく動き、必要な道具や材料を常に持ち歩いているなんて! 相次ぐトラブルを乗り越えた「はやぶさ」のときも思いましたが、技術者さんはかっこいいですよね。

 下記のサイトに制作ウラ話をのせています。こちらもぜひどうぞ!

詫摩雅子/元 日経サイエンス編集部
日経サイエンスブログ

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