やってみなくちゃわからない!ホソノ

これまでの大科学実験

実験20「かなりしょっぱいウエディング」

濃い塩水に衣装の形のフレームを入れ、時間をおくと、食塩の結晶がフレームに付着し、だんだん大きくなっていく。塩の結晶が成長していく様子を観察する。

※番組の配信は2014年3月31日をもって終了しました

コラム今回の実験 「かなりしょっぱいウエディング」

 今回のテーマは「かなりしょっぱいウエディング」ですが、はたして大実験の結果は…。

 今回のテーマは結晶(けっしょう)。きらきら輝(かがや)く白い大きな塩の結晶で、ウエディングドレスを飾(かざ)ります。家にある食塩をよく見て下さい。粒(つぶ)の形はどうなっていますか? 丸ではなく、四角くなっていますよね。これが塩の結晶です。大実験では、もっと大きな結晶づくりに挑戦します。

 もうこれ以上は塩が溶けないという濃い食塩水(飽和食塩水:ほうわしょくえんすい)に、ドレスの型を沈(しず)めます。時間がたつにつれ、型(かた)に塩の四角い結晶がつき、どんどん大きくなっていきます。

 なぜ結晶ができてくるのか、わかりますか? 液体にものが溶けこむことができる量は決まっていて、たいていのもの(塩や砂糖など)は液体(この場合は水)の温度が高ければ高いほど、たくさん溶けます。お湯の方が冷たい水よりもよく溶けるのです。飽和食塩水の場合、お湯の温度が下がっていくと、溶けきれなくなった分の塩が固体に戻って現れます。

 結晶ができるには「きっかけ」となる足がかりが必要となります。小さな塩の粒でもいいですし、水面や容器(ようき)の底も足がかりになります。大実験では針金のドレスに糸を巻(ま)いていました。糸はウエディングドレスにふさわしい色の白さを演出するだけでなく、結晶づくりのきっかけに最適(さいてき)なのです。

 大実験では水槽(すいそう)にふたをしました。ふたをしない方がお湯は早く冷めますし、蒸発(じょうはつ)もするので、結晶は早く出てくるはずです。ですがそうすると、水面だけがほかのところよりも早く温度が下がります。また、蒸発もして濃くなりますから、水面に結晶ができてしまいます。それに、大きな結晶づくりの大敵(たいてき)はホコリです。食塩水の中にホコリが入ると、ホコリを中心にして結晶ができはじめます。結晶がたくさんになると、1つ1つは小さくなってしまいます。

 ウエディングドレスを結晶で飾ろうとすると、大きな水槽が必要になりますが、結晶を作ること自体は、コップでも簡単にできます。大実験では熱いお湯を使っていますが、もっとぬるい温度から始めても大丈夫。ホコリが入らないようにふたがいりますが、ちょっとすきまを空けるのがコツ。ほおっておくとだんだんと水が蒸発するので、溶けきれなくなった塩が結晶になって出てきます。インターネットには大きな結晶を作るコツなどを紹介したサイトがいっぱいありますので、ぜひ、やってみて下さいね。

 下記のサイトに制作ウラ話をのせています。こちらもぜひどうぞ!

詫摩雅子/元 日経サイエンス編集部
日経サイエンスブログ

Page Top