やってみなくちゃわからない!ホソノ

これまでの大科学実験

実験29「超風船力」

たくさんの風船でできた手作りホバークラフト。風船から出る空気とその勢いで、人を浮かせることができるだろうか。

ご使用のブラウザ環境では、本コンテンツが正しく表示できない可能性があります。

1.JavaScriptが無効になっている場合は、ブラウザのJavaScriptを有効にしてください。

2.最新のAdobe Flash Playerをインストールしてください。

※番組の配信は2014年3月31日をもって終了しました

コラム今回の実験 「超風船力」

 今回の大科学実験は「ホバークラフト」。風船を使うのは大科学実験ならではですが、ホバークラフト自体は、50代以上の方であれば、「水陸両用」「高速船」などといった言葉とともに「夢の乗り物」として紹介されていたことを覚えていると思います。番組では床の上を走りましたが、水の上でも走ることができます。

 普通の船は帆で風を受けたり、水中でスクリューを回したりして進みますが、水面より沈んでいる部分は水の抵抗を受けるため、あまり高速にはなりません。一方、ホバークラフト船は、空気の力で水面の上に浮かび上がるので水の抵抗はほとんどなく、高速に進むことができます(前に進む力は、番組では手で押していましたが、プロペラなどを使います)。

 理屈では水陸両用ですが、ホバークラフトは傾斜のない平坦な地面でないとうまく進めません。このため、屋外の陸上では使える場所が限られてしまいます。また、自動車や鉄道も十分なスピードが出せるので、速さのメリットはあまりありません。このため、乗り物として実用化されたのは、船としての利用がほとんどでした。

 ですが、ホバークラフト船にも難点があります。そのヒントは番組にもありました。それは、空気の力を得るのが大変だということ。最初の黄色い風船のホバークラフトは、膨らますのには1時間もかかったのに、全部の空気が抜けるのは5分でした。風船を3重にしたホバークラフトでは、膨らませるのにもっと苦労しています。

 風船に空気を入れるのには機械を使いましたが、これには電気などのエネルギーが必要です。実用化した多くのホバークラフト船では、プロペラで空気の力を作っていますが、プロペラを回すにはやはり燃料が必要です。ホバークラフトは高くついてしまうのです。このため、企業が運営する乗り物としてはあまり使われなくなっていますが、海と砂浜などを行き来できる利点を活かして災害救助やイベントなどの目的で活躍しています。

 日本でもいくつかの航路でホバークラフトの定期便がありました。最後まで残っていたのは大分空港と市内を結ぶ船でしたが、2009年10月になくなりました。ちょっと残念ですね。

詫摩雅子/日本科学未来館

Page Top