やってみなくちゃわからない!ホソノ

これまでの大科学実験

実験41「手作り空気エンジンカー」

タイヤの空気入れで、車を動かせるか実験する。

※番組の配信は2014年3月31日をもって終了しました

コラム今回の実験 「手作り空気エンジンカー」

空気の力でエンジンを回し、車を動かそうというのが今回の大実験。原理は簡単です。番組の冒頭にもあったように、空気をグッと押し縮めると、もとに戻ろうとします。空気鉄砲はこのときの力を利用して、弾を飛ばします。空気といえども圧縮したときの力は大きく、ボールも割れてしまうのは番組をご覧の通りです(まねしてはダメですからね!)

電気自動車はモーターの回転で車輪を回しますが、ガソリンなどの燃料で走る自動車は、エンジンを使います。一般的なガソリンエンジンと空気エンジンの仕組みはよく似ています。燃料を使うエンジンは、燃料と空気を混ぜて燃やします。燃えた燃料は液体から気体となって体積が爆発的に増えるので、その圧力でピストンを押し、その動きが車輪の回転へとつながります。

ガソリンやディーゼルを使うエンジンでは、燃やすために空気中の酸素を必要としますし、排ガスには二酸化炭素などが出てきます。一方、空気エンジンは圧縮空気が必要となりますが、酸素を使わず、排ガスとして出てくるのはただの空気です。このため、海底トンネルや坑道などでの工具のエンジンに使われています。電気コードを引っ張ってくるのも難しいし、燃料で動くエンジンで貴重な酸素を使ってしまったら大変ですからね。

今回の番組のタイトルは「手作り空気エンジンカー」。実験レンジャーたちの“がんばり”で動いていますが、どこが手作りなの、と思った方もいるのでは?

よく見ると、車体には有名な自動車メーカーのマークもあります。このKU:RIN(クーリン)号はこのメーカーの子会社で、カーエアコンを作っている会社の技術者がサークル活動として作ったもの。エアコンでは気体を圧縮する装置を使いますが、その技術を応用しています。学校でいうと放課後にあたる時間や休日にメンバーが集まって作ったそうです。サークル活動で作った車で世界記録に挑むなんて、ステキですよね!

詫摩雅子/日本科学未来館

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