やってみなくちゃわからない!ホソノ

これまでの大科学実験

実験49「遠距離会話」

糸電話を使ってお姫様に声を届ける。その距離136m。聞こえるだろうか?

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※番組の配信は2014年3月31日をもって終了しました

コラム今回の実験 「遠距離会話」

実験01「音の速さを見てみよう」と実験46「水中の音の速さを見てみよう」に書きましたが、音は空気中よりも水の中の方がより速く、遠くまで届きます。でも、音を伝えるものとしては水よりも固体の方が優れています。糸電話はまさにそれを利用したもの。大声で叫ばなくても136m離れた人に届きます。

ただし、音を伝えるには、糸が振動するのを妨げてはいけません。糸が手すりにくっついてしまうと、振動できなくなり音も伝わらなくなります。進路を曲げたいときは、これもやはり糸を使って、会話用の糸を折り曲げていきます。糸ならば、一緒に揺れることで、元の糸の振動を保てるのからです。

実際の収録でも、番組で見せているように糸を結んで長くしながら、進んでいきました。途中で声が届いているかを確認するのも同じです。聞こえなくなると、糸がどこかに触れていないかを確認します。

この回は、私が勤務する日本科学未来館(東京・お台場)で収録しています。お姫さまのもとに糸電話が届いてからは、私もずっと見学していましたが、実際の声が聞こえるのは1階の話し手の近くにいる人たちと、糸電話の紙コップに耳を近づけているお姫さまだけ。しかも、館内を折れ曲がりながら糸をつないでいるので、あちこちで待機しているスタッフからは、話し手の姿もお姫さまの姿も見えません。話し始めたことを伝えるために旗を振ったり、トランシーバーを使ったり。何が進行中なのかがわからないのは、結構つらかったです。

糸電話の糸の長さは合計136mでした。どうやって求めた数字だかわかりますか? 「大科学実験」だと、回収した糸の長さを測りそうですが、そうではないのです。実は、重さから求めています。糸の道筋を決める下見の時には、糸ではなく見えやすいように紙テープを使っていました。作業後の紙テープはくしゃくしゃに丸められてしまったのですが、その紙テープの重さで長さを求めています。紙テープ10mで10.3グラム(これは測りました)。作業後に丸めた紙テープは140グラムだったので、計算から136mと出したのです。これには、なるほど!と思いました。

詫摩雅子/日本科学未来館

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